美容室外観をおしゃれにするポイントを解説
美容室外観のデザインをおしゃれにしたいと思いつつも、具体的にどのようにデザインしたらいいのかお悩みではありませんか?
「事例を見れば見るほど悩んでしまう」
「どんなふうにおしゃれに演出するのがベストかわからない」
など、
悩みは尽きないでしょう。
美容室をおしゃれな外観にデザインするには、外観の役割や効果などについて理解を深めることがポイントです。
この記事では、店舗のデザイン設計を専門に手がけてきた経験をもとに、以下の点について解説します。
- 外観の役割とは
- 作り込んだ外観を設置するのに最適な場所
- 外観をおしゃれにデザインする際に不可欠な要素
- 弊社が外観をデザインする際に心がけていること
- 外観をデザインする際の注意点
この記事を読むことで、美容室外観をおしゃれにするにはどのようにすればよいかがわかるでしょう。
目次
美容室の外観の役割とは
なぜ多くの店舗は外観の良さにこだわるのでしょうか。
それは、外観にはお店の雰囲気を外に伝えるという大事な役割があるからです。
人は、第一印象で相手の人となりを推測する傾向にあります。それと同じように、お客さんはお店の外観を見てどのようなお店かをイメージします。そして、入店するかどうかを検討します。
例えばお客さんは、あなたのお店の看板を見て「ここは美容室だ」ということを理解します。
さらに、おしゃれな外観から、
「このお店なら理想どおりに髪型をセットしてくれるかもしれない」
と、きれいにセットされた自分の姿をイメージするでしょう。
そうした期待感が、お客さんを店内へと誘導するのです。
どのようなお店か雰囲気のつかめない外観では、逆に敬遠されるでしょう。このように、外観はお店の雰囲気を伝え入店してもらうという大事な役割を果たしています。
作り込んだ外観を造るのに最適な場所
「美容室のおしゃれな外観」というと、どのような外観をイメージするでしょうか。
「大きなガラス窓に、入り口はナチュラル感のある木製のドア。全体的に落ち着いてスタイリッシュな雰囲気」というふうに、しっかりと作り込まれたものを思い描くかもしれませんね。
しっかりとした外観は、場所を選びます。なぜなら、作り込むにはある程度のスペースを必要とするからです。しっかりとした外観を作り込むのに理想的な場所は、1階または路面店舗。その他の場所では、外観を作り込むことは100%できないというわけではありません。しかし、現実的には難しいでしょう。
2階以上の階を「空中階」といいます。この空中階に入っている店舗は作り込みしにくいという欠点があります。そもそも空中階には、作り込むのに十分な足場がありません。足場を作るだけで100~150万ほどかかってしまいます。外観を作り込むためのスペースを確保しようとすると、さらに費用がかさんでしまうでしょう。
その点1階や道に面している店舗の外観は、作り込むのに必要な条件がそろっています。コストを抑えた設計が容易です。おしゃれな外観を作り込むなら、出店する場所を選ぶようにしましょう。
美容室外観をおしゃれにデザインする際に不可欠な要素
おしゃれな美容室の外観を目にすると、「素敵だな」「かっこいいな」といった気持ちを抱くと思います。そうした見た目の良さはどこから来るのか掘り下げてみると、デザインに不可欠な要素が見えてきます。
「美容室外観デザイン!これでもう悩まない!」の記事も合わせて読んでもらうと、美容室の外観をつくる為の基本知識を網羅できます。
不可欠な要素
見た目の良さを構成している要素には
- お店のコンセプト
- 来てほしいお客さんを惹きつけるお店の雰囲気やテーマ
- オーナーの好み
などがあります。
オーナーの好みだけでも、おしゃれな外観をデザインすることは可能です。けれども、お客さんに伝えたいお店からのメッセージがなければ「おしゃれな外観だな」で終わってしまうでしょう。
また、
おしゃれな外観は、単に見た目がおしゃれというわけではありません。そのお店が持つ独自の「おしゃれさ」を表現しているのが理想です。メッセージ性のあるデザインにするためには、お店のコンセプトや、来てほしいお客さんに目を留めてもらえるようなお店の雰囲気やテーマといった要素を織り込むことは不可欠です。
外観の維持について
外観をおしゃれにデザインする際注意することがあります。それは、「おしゃれなデザインを維持する」という視点です。そうすると、外観に使用する材料も不可欠な要素であることがわかります。
外観は内装と異なり、
- 雨があたったり、
- 酔っ払いが外壁や看板を傷つけたり
するなど、さまざまなことが想定されます。
そのため、内装で使う材料では強度が弱く外装には使えません。外装で使える様にする加工もあります。しかし、材料そのものが外で使えない物は劣化が早いのです。外観で使う材料はある程度強度があります。そして、メンテナンスが容易な材料を選ぶことがポイントです。
外観向きの材料を使うことで、すぐにクリーニングや補修ができるとともに、きれいな状態をキープしやすくなるでしょう。
弊社が美容室外観をおしゃれにデザインする際に心がけていること
僕は、これまで1階もしくは路面店舗の外装デザインを数多く手がけてきました。その中には、美容室も含まれています。クライアントの多くが期待していることは、「おしゃれに見える外観」です。
もちろん見た目も重要です。
しかし、お客さんにお店のメッセージが伝わらなければ意味がありません。
そこで僕が常に心がけているのは、「お客さんからどう見えているか」という視点を軸にするということです。
そのうえで、
- お店のブランドコンセプトや雰囲気
- お客さんに伝えるべきメッセージ
- オーナーの要望
など、複数の要素を考慮しながらどのようなデザインにすべきかを徹底的に考え抜き、最適なデザインを具体化します。
お金をかければ、おしゃれでワンランク上の外観になると考えるかもしれません。
しかし、お金をかけたデザイン=集客できるデザインというわけではありません。予算内でいかに最善のデザインができるか。これもデザインするにあたり弊社が心がけていることです。予算という枠内でデザインを考えた時、
- 「入口の位置を変えることで見え方が変る」
- 「素材を変えた方がよりメッセージが伝わる」
など、新たなアイデアが浮かんできます。
大切なのは、いかに外観にお金をかけたのかではなく、お客さんがお店を通じて「良い体験ができそうだ」とイメージできることです。そうした期待感を与えられるかどうかが、外観のデザインにかかっているといえるでしょう。
美容室外観をおしゃれにデザインする際の注意点
外観をデザインする際は、以下の点に注意してデザインすることが望まれます。
- 天候
- 強度・耐候性
- 安全性
天候
近年の気候は、荒れる傾向にあります。台風のような吹き付ける雨への対策を怠ると、店内に雨が吹き込んできたり扉を開けた瞬間に雨がボタボタと落ちたりするなど、お客さんにマイナスの影響を与えるようなことが起きてしまいます。軒下や雨よけを設置するなど、おしゃれでありながら、悪天候を想定したデザインが外観には求められます。
強度・耐候性
外装は、太陽の日差しを浴び続けていくうちに劣化します。そのため、強度の弱い外装の場合は、日差しの強い日が続いただけですぐに変質したり、仕上げ材が膨れたりします。イメージに合った外観作りに選ぶ素材は、強度や耐候性に優れているかどうかも選定ポイントとなるでしょう。
安全性
外観のデザインは、見た目の良さもそうですが、お客さんが安心してお店を使えるように配慮することも不可欠です。
例えば、来てほしいお客さんを若い女性と設定したとしましょう。お客さんの多くは、ヒールを履いていることが予想されます。もし、この点を考慮せずにデザインした結果、ヒールでは上がりづらい段差が出きてしまったらどうでしょうか。「あのお店は悪くないけれど、上がりづらい段差があって行きたいと思わない」「お客さんが入口の段差でよく転ぶという評判を聞いた」というイメージが定着してしまうことは、お店のイメージダウンにつながります。
美容室の外観についてある程度考えがまとまったら、デザイン設計会社など専門家に相談しながら進めます。これらの注意点をご自身で確認するとよいでしょう。
まとめ
店舗の外観をデザインする際に知っておくべきことについて解説しました。
知っておくべきことは、以下の5つです。
- 外観の役割
- 作り込んだ外観を設置するのに最適な場所
- 外観をおしゃれにデザインする際に不可欠な要素
- 弊社が外観をデザインする際に心がけていること
- 外観をデザインする際の注意点
美容室のおしゃれな外観をデザインするためには、見た目の良さとともに「お客さんが入店しやすい」「見た目の良さを維持する」といった視点も重要です。
複数の視点を持って美容室のおしゃれな外観を検討することで、見た目だけに引っ張られず、出店する美容室に最適な外観デザインを決めやすいでしょう。
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