美容室外観デザイン!これでもう悩まない!
美容室外観のデザインを考えると、おしゃれなものがたくさんあります。「お手本にしたいけれど、どれもよく見えて考えがまとまらない」と、お悩みではありませんか?
多くの人は、頭の中で思い描いた美容室の外観デザインをそのまま表現しようとします。けれども、具体化しようとすればするほど、
- 「本当におしゃれに仕上がるのかな」
- 「このデザインはイメージに近い。いや、こっちもいいな」
- 「明るい雰囲気を作るには、この方法がベストなの?」
というふうに、いろいろと疑問が出てくるのではないでしょうか。
大切なのは、美容室の外観が果たす役割を理解したうえで、デザインすることです。
本記事では、美容室外観の役割とデザインするポイントをご紹介します。さらに、外観をイメージに寄せてデザインするコツについて、理解しやすいようオーナーが抱きがちな疑問を通じて説明します。
目次
美容室外観のデザインポイント
美容室の外観には、役割があります。
それは、
- お客さんにお店の存在を伝える
- お客さんにどのような美容室なのかを伝える
- お客さんが知りたいこと(料金、メニューなど)をわかりやすく伝える
- お客さんが探していた美容室であることを伝える
です。
こうした外観の役割を念頭に置きながら作業を進めることが、美容室外観をデザインする際の基本です。その際、以下のポイントを押さえることで、よりデザインしやすくなるでしょう。
- お客さんが来店する時間帯
- 劣化対策
- 費用
- 美容室としてのおしゃれさ
お客さんが来店する時間帯
美容室の外観デザインは、お客さんが来店する時間帯に合わせたデザインにすることが基本です。 つまり、同じお店でも日中と夕方では雰囲気が変わって見えるという事です。それに合わせて外観の見え方もデザインすべきです。
美容室の場合、お客さんの来店は日中に集中する傾向にあります。日中の光はとても明るい光です。その、お店の外観だけでなく周囲の建物や通路などの雰囲気も、お店の印象に影響を与えます。
- お客さんが外観を見て汚いと感じてしまわないか?
- 暗すぎる印象にならないだろうか?
- 日中における周囲の環境について、一般の人はどう感じているのか?
という目線で作ることが重要です。
劣化対策
外観をデザインする際に留意するのは、「外装は常に外気にさらされている」という点です。外壁や看板といったお店の外装は、太陽の光や雨風によって徐々に劣化していきます。できるだけ劣化の進行を食い止めるには、対策が施されている素材を使う必要があります。
また、雪が自然に下に落ちるよう屋根に角度をつける、雨除けテントを設置するといった悪天候に対する対策も、デザインの一部といえるでしょう。
費用
外観は、何かと費用がかかりがちです。
それを忘れてしまうと、内装など他のところにお金をかけることができなくなります。外と内でアンバランスな仕上がりになってしまいます。
外観に使う材料は、強度や劣化対策がされている分、内装よりも費用がかさみがちです。さらに、雨水対策の工事が必要な場合は、より費用がかかることも忘れないようにしましょう。
美容室の外観は、おしゃれなデザインにする必要があることを考えると、外観にはある程度のお金が必要だと考えるのが賢明です。それを見越したうえで、予算を決めてバランスよく配分することをおすすめします。
美容室としてのおしゃれさ
美容室外観のデザインには、特におしゃれさが求められます。それは、美容室に訪れるお客さんの目的を考えればわかるでしょう。美容室を訪れるお客さんは、単に「伸びた髪の毛を切りたい」と思っているだけではありません。「似合う髪型に仕上げてほしい」「切る前よりもおしゃれな印象になりたい」など、自身の魅力アップを期待しています。そのため、「この美容室はおしゃれな雰囲気がある。イメージしている髪型にしてもらえそう」ということを、お客さんが思ってくれるような外観が必要です。
“おしゃれさ”という基準は、各オーナーによって異なるでしょう。そして、それを表現する方法も、十人十色です。自由にデザインできるのはいいのですが、「本当におしゃれな外観になるのだろうか」という疑問も出てきますよね。次からは、美容室の外観デザインでオーナーが抱きがちな以下の疑問に答えながら、イメージに寄せた美容室の外観をデザインするコツについて説明します。
- 疑問①:古びた外観でもおしゃれになるの?
- 疑問②:空中階でも「ここに美容室があるぞ!」という雰囲気を出せるの?
- 疑問③:照明を抑えると暗い印象になってしまう?
- 疑問④:店内を明るくするには大きな窓でないとダメ?
また、おしゃれにするポイントについて解説している「美容室の外観をおしゃれにするポイントを解説」も合わせて読んでみてください。外観デザインを考える時に役立ちます。
疑問①:古びた外観でもおしゃれになるの?
古びた外観も、デザインによってはおしゃれに変身させることは可能です。最近は、建物の古っぽさが好まれる傾向がありますので、古びた感じを生かした外観にするというのもよいでしょう。
また、古い部分をできるだけ多く残してデザインすることによって、より費用を抑えることが可能です。ただし、通常の工事よりも高額になる点に留意しましょう。
外観をゼロから作る場合の相場は、150~200万円くらいです。
もし、見かけだけではなく建物の状態が悪いとなれば、追加でやらなければならない工事が増えるため、その分費用がかさみます。
古びた外観をおしゃれにデザインする際に気をつけるもう一つの点は、後付けをすること。できあがった後に「もう少しきれいにしたい」というふうに、完成後に調整はしない方がいいです。後から工事をする方が、格段に工事コストが上がり、追加費用が発生します。
調整後のできあがりが思っていたのと違った場合、「もう少しここをきれいにしよう」というふうに、さらに工事をするとなると、コストはかさむばかりです。何でもそうですが、古びた外観を使う場合、こだわりだしたらきりがありません。予算を念頭に置きながら、ある程度のところで妥協するようにしましょう。
疑問②:空中階でも「ここに美容室があるぞ!」という雰囲気を出せるの?
結論からいうと、空中階において外観にインパクトをもたせた美容室を作ることは難しいでしょう。どちらかというと空中階は、外観を作るのに適していません。1階や道路に面した物件よりも、外観を作るスペースが圧倒的に少ないというのが理由です。
また、大抵の建物は、空中階(例えば3階以上の階)の外壁に造作することを許可されていません。そのため、外観づくりでできることは、室内側からの工事だけです。
室内側からできることは限られており、
- 内側から看板をつける
- 窓ガラスに店名などのシールを貼る
- 目立つような照明器具を窓際につるす
といった「外観を目立たせる」ということに不向きです。空中階に出店するのであれば、目立たせないことでのメリットを考えてお店を作ったほうが賢明でしょう。
疑問③:照明を抑えると暗い印象になってしまう?
美容室外観のデザインが暗い印象になるのは、日中の外光に負けた時です。
外光はとても強いです。室内を照らす照明をたくさんつけたとしても、外光よりも暗い印象になります。つまり、外光を無視して照明器具で明かりを演出しようとすればするほど、暗い印象のお店になるリスクが高まります。
外観が暗くなってしまうのは、お店の立地にも関係しています。
外壁に面した道路が北側の細い道であり窓も小さい物件があります。その場合は、外観もお店も暗い印象になりやすいでしょう。
しかし、北側道路に大きく面している窓がある場合は違います。優しい柔らかな光が均一に室内を照らします。
北側道路とは違い南側道路や東側道路は光が当たりやすいです。「まぶしい」と言う方もいますが、光を遮断する方法はたくさんあります。ですが、暗い立地を改善する方法はありません。暗い印象を避けるためにも、この点に留意してデザインすることが賢明です。
疑問④:店内を明るくするには大きな窓でないとダメ?
明るいお店というと、大きな窓のあるお店をイメージするのではないでしょうか。これは、ケース・バイ・ケースで、窓を大きくしたからといって必ず明るい雰囲気の美容室になるとは限りません。
例えば、外光に強く影響されるお店では、窓を大きくすると室内が暗くなってしまいます。窓を大きくすべきかどうかは、立地条件や室内の奥行き、広さ、間口などを考慮してデザインするとよいでしょう。
まとめ
美容室の外観をデザインする際のポイントと、コツについてご紹介しました。
ご紹介したポイントは、以下の4つでした。
- お客さんが来店する時間帯
- 劣化対策
- 費用
- 美容室としてのおしゃれさ
美容室の外観は、他の業種よりも“おしゃれさ”が求められます。けれども、見た目の良さばかりにこだわると、デザインがまとまりません。
来てほしいお客さんにお店のメッセージを伝わりにくい外観になる可能性もあります。まずは、ご紹介した美容室の外観デザインのポイントを押さえましょう。そして、お店のイメージを表現できるようデザインをまとめていくとよいでしょう。
イメージに寄せた外観デザインのコツについては、“4つの疑問”を通じて説明しました。けれども、美容室外観を具体的にデザインする場合、「照明はこんなふうに使うべきだろうか」「○○というテーマを表現するには、こうするのがベストなのか」など、“4つの疑問”以外にも頭を悩ますことも多いでしょう。
その場合は、1人で考えるのをやめましょう。ザイン設計会社など専門家に相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。
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