低予算でもおしゃれな店舗内装!壁紙の種類と注意点
店舗内装で使える壁紙は種類が豊富です。店内の壁はお客様の目に留まりやすく、特に壁紙は店舗の印象を大きく左右するものです。
しかし、壁紙の種類は多く、何を選べばいいのか迷ってしまうオーナー様も多いでしょう。
「とりあえず安いものを」と安易に決めてしまうと、お店全体がチープに見えてしまうかもしれません。
一方で壁紙の特徴を把握してうまく使えば、低予算でもおしゃれな内装に仕上げることもできますよ。
そこでこの記事では、店舗壁紙の種類や注意点について詳しく解説していきます。
壁紙工事が完了してから後悔しないようチェックしてみてくださいね。
目次
店舗の内装で壁紙の種類
店舗壁紙は大きく分けると「量産クロス」「1,000番台クロス」「高単価クロス」の3タイプがあります。
まずは、それぞれの特徴を理解しましょう。
量産クロス
「量産クロス(スタンダードクロス)」のメリットはずばり安さです。
壁紙3タイプの中で最も費用を抑えられます。その為、デザインや機能性にはこだわらないという方におすすめできます。
とにかく安い
量産クロスは、壁紙の単価が一番安い商品です。
店舗開業費用は高額で、どんなに小さなお店でも数百万円、場合によっては数千万円が必要です。
「できることなら内装にかかる費用を少しでも抑えたい」と考えるのも自然でしょう。
量産クロスはコストパフォーマンスに優れています。その為、あまり予算をかけられない場合にも向いていますよ。
デザインはチープ
量産クロスは3種類程度のインクから作られるため、色や柄の種類が多くありません。
そのため仕上がりのデザイン性はチープになってしまいます。
店舗内装の壁紙というよりも、以下のような目立ちにくい場所によく使われます。
- 収納部屋
- バックスペース
- 水まわり(洗面所・トイレ)
- 賃貸の住居
機能性はそこまで高くない
壁紙には「消臭」「除菌」「汚れ防止」など、さまざまな機能を持ったものが売られています。
例えば、人の出入りが多い飲食店は壁紙が剥がれてしまいやすいので、汚れ・傷・衝撃に強い「スーパー耐久性」がおすすめです。
量産クロスには機能性がある壁紙も存在します。しかし、付随している機能はそこまでレベルが高くありません。
壁紙自体に機能性を求める場合は量産クロス以外のタイプを選びましょう。
1,000番台
「1,000番台」は量産クロスより少し値段が高くなります。ですがっ、デザイン性・機能性が上がります。
バランスが取れているため、店舗の壁紙としてよく使われています。
コストとデザインのバランスが良い
1,000番台は1メートルあたり1,000円のシリーズがあったため、このように呼ばれています。
(※今では価格が上がり、1,100円のものも存在します。)
量産クロスよりもデザイン性が高く、種類も豊富です。
コストとデザインのバランスを取りたい方におすすめです。
機能性を備えたものが多い
1,000番台には、「消臭」や「抗ウイルス」「マイナスイオン」「傷に強い」などの機能性を備えたものが多くあります。
不燃仕様も売られているので、状況によって不燃仕様から選ぶこともできます。
店舗の壁紙として定番
3タイプの中では店舗壁紙として一番よく使われている壁紙です。
壁紙の種類で迷ったら、1,000番台を選んでおけば大きく失敗することはないでしょう。
高単価クロス
「高単価クロス」はその名の通り値段が高いクロスで高品質、店舗の内装をグレードアップしてくれます。
あまり店舗では使われないので差別化にもつながります。
値段も高いが高品質
高単価クロスは、高い物では1枚7,000円するものもあります。
1メートルあたり1,000円の「1,000番台」と比較すると、その値段の高さに驚きますよね。
しかし値は張りますがその分品質が良く、おしゃれでスタイリッシュな空間に仕上がります。
壁紙はお客様の目に留まりやすく、そのお店のイメージを決めると言っても過言ではありません。
ブランドイメージや高級感をより強く演出したいなら、高単価クロスを壁紙にするとよいでしょう。
差別化を図れる
高単価クロスの中には海外製品の壁紙で特徴的な壁紙もあります。
品質が良いというだけでなく希少性も高いため、他の店舗と差別化を図ることができます。
例えば同じようなコンセプトのレストランでも、壁紙が違えば雰囲気もガラリと変わります。
お客様の印象に残りやすくなり、リピーター増加や口コミ拡大も期待できますよ。
壁紙以外の選択も視野に入る
高単価クロスは非常に高価なため、費用対効果を考慮しなければならない点には注意が必要です。
とてもいい物ではありますが、これほど高い壁紙なら、壁紙ではない選択肢も選べます。
例えば珪藻土の塗り壁を選べば自然な風合いを出せますし、消臭性が高いので食事やたばこのにおいも感じにくくなります。
高単価クロスにするか、他の壁にするか、専門家に相談して内装を考えてみましょう。
差別化を図るためには明確なコンセプトが必要です。コンセプトがまだ決まっていない。もしくは、どうやって決めればいいのかわからない。そう感じている人は「店舗のコンセプトを決める正しい方法と知識」を参考にしてください。
店舗の内装に壁紙を選ぶ際の注意点
壁紙の選び方次第でお店の印象はガラリとかわり、居心地や売上につながります。
だからこそ、壁紙選びに失敗するとお店の印象自体も下がってしまいます。
壁紙工事が終わってから後悔しないよう、注意点を確認しましょう。
柄物クロスを出隅や入隅に使わない
柄物クロスを出隅(でずみ)や入隅(いりずみ)に使わないようにしましょう。
出隅とはふたつの壁の角が外側に突き出ている箇所、入隅とは壁の角が内側に入り込んでいる箇所を指します。
木目や石目など柄物クロスはあくまでも印刷して表現した壁紙です。
出っぱっている壁や入り組んだ壁に使うと、偽物感が出てしまいます。
例えば、入り組んだ壁(入隅)に柄物クロスを使うとクロスのパターンがつながらず、パターンが乱れたり、継ぎ目が目立ったりしてしまいます。
柄物クロスを使いたい場合は、平面的な壁面に限りましょう。
このように壁紙を選ぶ際には壁面の形状や配置も考慮する必要があります。
オーナーの好みで決めてしまうのではなく、プロの意見を聞くのがベターです。
照明器具を慎重に選定する
壁紙を選ぶ際に、照明器具も慎重に選定しましょう。
照明は壁や天井の素材・色の影響を受けます。その為、壁紙に合わせて選ばないとイメージと違う雰囲気になる可能性が考えられます。
特にフラットな光になる照明を設置すると、壁紙のチープ感が強くなってしまいます。
照明を選ぶ前に「どのような雰囲気を作りたいか」「壁紙をどのように活かしたいか」を考えてみてください。
理想の雰囲気を作り上げるために、壁紙と照明器具の相性などを専門家に確認しましょうね。
まとめ
店舗の内装につかう壁紙を選ぶ際には、目的や場所・色やデザイン・照明などさまざまな要素を考慮する必要があります。
そのため初めて店舗を作るオーナー様にとっては壁紙選びは難しく、「コストは抑えられたけど安っぽい」「高いお金を出したのにイメージと違う」といった失敗もよく見かけます。
ご自身の好みで選ぶのではなく、ぜひデザイン設計事務所など専門家に頼ってください。
コストを下げながら、魅力的な内装を実現するための提案をしてくれるはずです。
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