カフェ内装をナチュラルにする方法
ナチュラルな内装のカフェは、ヘルシーさや温かみがあるなどポジティブなイメージが強いデザインです。男女問わずそして幅広い年齢層に愛されているナチュラルなカフェの内装ですが、デザインの段階でつまずいている人も少なくありません。
ナチュラルな内装といっても複数のスタイルがあります。仕上がりの印象は大きく異なります。
そこでこの記事では、ナチュラルな内装デザインでお悩みの人向けに、失敗しない内装デザインのやり方をご紹介します。
目次
ナチュラルな内装のカフェとは?
漠然とイメージできるけれど、「具体的にどういうデザインをいうのか」と聞かれた場合、その答えに困るのではないでしょうか。
ナチュラルな雰囲気のカフェとはどういうものか考えてみましょう。
自然な印象を与えるカフェ
ナチュラルな内装のカフェに明確な定義はありません。
やや抽象的な言い方になってしまいますが、「ナチュラルな雰囲気のあるカフェだな」という印象を持たれるデザインがそれにあたるといえるでしょう。
デザイン前にざっくりとしたイメージを決めよう
ナチュラルな内装のデザインに対するイメージには、大きく分けて
- 木材が使われている内装
- 自然素材を用いた空間の中に木材が入っている内装
の2種類があります。多くの人は、ナチュラルな内装のデザインに対していずれかのイメージを持っていると思います。ナチュラルな内装のカフェをデザインする前にどちらかを選んでおきましょう。デザインの方向性が決めやすくなりますよ。
ナチュラルな内装の良し悪しは材質選びで決まる
ナチュラルな内装のカフェでは、使用する木材がデザインの良し悪しを左右します。
例えば、本物の木材と人工的な木材とでは、“異なるナチュラルさ”に仕上がります。どちらが良いかはデザインの内容次第です。イメージを表現するのに適した木材を使えば良いデザインとなります。しかし、反対にイメージを無視して木材を選ぶと、デザインに悪影響が出るでしょう。
木材をどの程度使うかによっても、デザインの良し悪しは変わります。
例えば、自然素材を用いた空間の中に木材を入れすぎるとどうなるでしょうか?
いわゆる「モクモクしい」内装となります。
マイナスな印象を与えてしまいがちです。また、チープな材質どうしを隣り合わせにすると、一気に見た目が悪くなります。
このように、どのような木材をどの程度使用するかによって、デザインの良し悪しは左右されるということを忘れないようにしましょう。
ナチュラルでおしゃれな内装をデザインする流れ
オーナーなら誰でも、ナチュラルな内装をおしゃれにデザインしたいですよね。
そのためには、手順を踏みながら少しずつ進めていくことが大切です。
内装をデザインする主な流れを以下にご紹介します。
①コンセプトを決める
カフェなどのお店をデザインする際に、「お店のコンセプトを作りましょう」と言われる場合がほとんどではないでしょうか。お店のコンセプトは、「1人でふらっと立ち寄れるオーガニックカフェ」というふうに、そのお店の特徴を言語化したものです。
コンセプトは、カフェが目指す方向を明確にし、必要な情報を絞り込むフィルターのような役割をしています。コンセプトを軸にお店のテーマや提供するメニューなどを決めていきますが、内装デザインもその一つです。
内装のデザインに入る前に、コンセプトを決めましょう。
具体的には、
- 「誰に何を提供したいのか」
- 「なぜナチュラルな内装のカフェにしたいのか」
といったことを自問自答します。
- 「ヘルシー志向のOLに、ナチュラルフードを楽しんでもらいたい」
- 「来る人を温かく迎えるような場所でありたい」
といった答えから、コンセプトを作るヒントが見つかるはずです。
②コンセプトに沿った内装デザインを決める
コンセプトを決めたら、そのコンセプトを実現するためにどのような“ナチュラルさ”の内装がマッチするかを考えましょう。
ナチュラルさといっても多岐にわたります。
例えば、ナチュラルな内装のカフェとして、
- 天然木の雰囲気を生かした内装
- 古民家の雰囲気を残したレトロな内装
- 緑を積極的に取り入れた、ボタニカルテイストの内装
- 白と木目の調和を活用した内装
というふうに、複数のテーマが挙げられます。
どれも「ナチュラルな雰囲気のカフェ」というテーマで一くくりにできますが、お客さんに与える印象は異なることが分かるでしょう。「お客さんにコンセプトを提供できる最高の空間は何だろうか?」と自問自答しながら、内装デザインのテーマを絞り込んでいきましょう。
③他のカフェを参考にイメージをより具体化させる
テーマを絞り込んだら、より具体的に内装をイメージしていきます。
効果的な方法として、
- リアルなカフェを訪れる
- ネットでテーマに近い画像を見つける
ことが挙げられます。
視覚的な情報を収集することで、イメージがより具体化されていきます。
いいなと思った画像は、とりあえずストックしておきましょう。
④依頼するデザイン設計会社を決める
どのような内装のカフェにするかざっくりと決めたら、依頼するデザイン設計会社を探します。数あるデザイン設計会社の中から、「ここ!」と思えるところを見つけるには時間がかかるかもしれません。デザインと並行して依頼先探しを始めることが賢明です。
良いデザイン設計会社を選ぶには、
- 似たようなデザインの実績
- 接客態度
- 相談しやすさ
- アクセス
- 費用
など、総合的に判断することが不可欠です。
実際に問い合わせをしてやり取りをすることで、見極めやすくなるでしょう。
⑤デザインを依頼する前の準備をする
依頼先を決めたら、イメージしている内装デザインを伝えるための準備をしましょう。「ナチュラルな内装のカフェ」といっても、そのデザインは無数にあります。こちらがイメージしていることをできるだけ具体的に伝えるためにも、入念に準備しましょう。準備の手順については、次の章でご紹介します。
デザインを依頼する前の準備
デザイン設計会社に依頼する前に準備する流れは以下のとおりです。
- コンセプトを明確にする
- 予算を決める
- イメージに近い画像をできるだけ多く集める
- 可能であれば③を基にコラージュを作成する
①コンセプトを明確にする
すでにコンセプトを作成していると思います。しかし、ここでもう一度作成したコンセプトを明確にしましょう。以下のように、5W1Hを使うと伝えやすいですよ。
- What(提供するものは?)
- When(営業時間は?)
- Where (どこにある?)
- Who(誰向けのカフェ?)
- Why(そのようなカフェにすると決めた理由は?)
- How much(料金は?)
②予算を決める
デザイン設計会社にとって、予算はデザインをする目安の一つになります。
予算を設定することで、その範囲内でデザインの方向性や使用する材質などを決めやすくなるからです。
内装にかかる費用は、デザインの内容や店舗の場所、依頼するデザイン設計会社などによって変わります。シンプルなデザインでかつそれほどこだわりがないという場合は、1坪あたり50万円以下でも可能でしょう。けれども、できるだけ理想に近づけたナチュラルなデザインの内装を希望している場合は、1坪あたり70万円前後と見積もるのが得策です。
内装は徹底的にこだわりたい、または高級カフェの出店を考えているという場合は、もっと費用がかかると想定した方がよいでしょう。
③イメージに近い画像をできるだけ多く集める
イメージに近い画像をできるだけ多く集めましょう。
口で伝えるよりも視覚的に訴えた方が相手に伝わりやすいというのもそうですが、画像が多いほど、デザインする側は依頼主が意図している内装のデザインを具現化しやすいです。
④可能であれば③を基にコラージュを作成する
コラージュとは、切り抜いた写真などを組み合わせて作る合成作品のことです。
内装デザインでは、店内のイメージをはじめ店内に取り入れたいインテリアや色、材質などを集めてイメージボードを作ります。
こうすると、頭の中で描いていた理想のナチュラルな内装のカフェを視覚的に表現でき、デザイン担当者と情報を共有しやすくなります。
ナチュラルな内装の失敗例も把握しよう
ナチュラルな内装のカフェは、一歩間違えるとダサいイメージになるおそれがあります。
失敗例としてよく挙げられるのは、木材を無駄に使いすぎたデザイン。
デザイナーの視点からいうと、好印象を与えるナチュラルな内装で大切なのは、
- 木材の使用面積のバランス
- 木材の色味や素材感の統一
- 隣接する素材の工夫
です。
これらのポイントを押さえれば、失敗を避けられるでしょう。
ナチュラルな内装デザインの難易度は、それほど高くありません。問題があるとすれば、素人が自力で考えるか、ナチュラルな内装デザインに実績のある専門家が考えるかの違いです。素人は圧倒的に木材を多く使い過ぎ、自己満足に陥る傾向にあります。また、素材を組み合わせておしゃれ感を出すという工夫も、素人では限界があるでしょう。具体的なデザインは、専門家のアドバイスを取り入れながら進めることをおすすめします。
デザインを依頼する際の注意点まとめ
デザインを依頼する際に注意する点はやはり、できるだけ正確に情報を伝えるということでしょう。自分では忠実に伝えているつもりでも、相手は異なるイメージを抱いていることも珍しくありません。
デザイン担当者には、カフェのコンセプトやゴール、想いなどデザインの背景にある情報から提供しましょう。
カフェを出店するにいたったプロセスや想いなどを伝えることで、デザイン担当者は「なぜこのようなカフェを出店するのか」という点に腹落ちして、カフェの全体像をイメージしやすくなります。
また、画像やコラージュを用いて相手に説明する時は、単に「こんな感じで」というのではなく、魅力を感じた点や、どのようにナチュラルさを演出したいのかといった点についても、具体的に説明することがポイントです。
まとめ
ナチュラルな内装のカフェをデザインするコツをご紹介しました。
ご紹介した手順についてていねいに進めていけば、限りなくイメージに寄せたデザインを作成できるでしょう。
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