【飲食店の内装】目的別色選びのポイント・注意点を解説
飲食店を開店する際、内装の色選びは重要なポイントです。
適切な色選びによって、お客様がくつろぎやすく食事を楽しんでくれる空間を演出できます。
また、内装の色はお店のイメージにも影響するため売上にも直結すると言われています。
この記事では、「目的別の色選び」や「色を選ぶ際の注意点」について解説するので、初めての開店に向けて理解を深めましょう。
目次
お店のイメージに合わせて色を選ぼう
内装の色選びは、売上にも影響する大切な要素です。
天井、壁、床の順で大きな面積を占めます。そのため、配色によって室内の広さや雰囲気が変わります。
例えば天井に明るい色を使うと天井が高く見え、開放的な印象を与えられます。
ここからは「どんな印象を与えたいか」という目的別におすすめの配色を紹介します。
広く見せたいなら
店舗内を広く見せたいなら、「膨張色(進出色)」と呼ばれる色を使うことが望ましいです。
「膨張色」とは広さや大きさを感じさせる色のことです。具体的には白や赤・黄色があげられます。
例えば同じ大きさの洋服でも、白色と黒色が並ぶと白色の方が大きく見えます。
(ここに図やイラストを入れることをおすすめします)
これは膨張色である白色は広がったように見え、収縮色である黒色は引き締まって見えるためです。
特に天井に膨張色を使うと、天井が高く見えるので開放的な内装になります。
加えて、奥側の壁に青や緑などの「寒色」を使うと奥行きがあるように感じます。
「寒色」は後退色とも呼ばれ、壁が奥にあるような錯覚を起こし、より広い空間に見えるのです。
特に最近は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、人と距離を取りながらゆったりと過ごせるお店が求められています。
膨張色と寒色をうまく使い、店内を広く見せることができれば、お客様にくつろいでいただけるでしょう。
高級感を感じさせたいなら
高級感を演出したい場合、過去には黒やグレーなど暗い色が使われることが一般的でした。
しかし、最近ではシンプルな色合いの中に、自然素材の風合いや光と影がもたらす陰影による演出で、高級感を表現するお店が増えています。
これは「安易な作りではお客さんに高級感を感じてもらえない」という現場のリアルな体感から変化したものと考えています。
お客様も昔より目が肥えています。単に暗い色調を使うだけでは本物の高級感を感じることができません。
そのため、自然素材の風合いや陰影を活かしたデザインや照明など、細部までこだわる必要があります。
高級感を作り出したいという方は、細かい部分まで対応してくれる設計デザイン事務所を選びましょう。
高級感ではなく、上質感あるお店を作りたい方は以下のページで詳しくまとめいています。
→ 訪れたいと思われる価値のあるお店づくり
インパクトを強くしたいなら
印象に残りやすいお店にするには「トライアド配色」がおすすめです。
「トライアド配色」とは、色の違いを円状に示した図(色相環)で正三角形を形成する3色を選んで配色する方法です。
(ここに色相環のイラストを入れることをおすすめします)
たとえば、赤・緑・青、黄色・水色・紫などの組み合わせです。
一見まとまりがないように見えます。が、うまく使うとカラフルでオシャレな印象を与えられます。
ただし、トライアド配色を使う場合には注意点もあります。
色を選ぶ際には3つの色をバランスよく配分することが重要で、1色が圧倒的に目立つような配色は避けましょう。
プロの店舗デザイン業者に相談して、組み合わせを考えてみてくださいね。
内装の色選びで注意したいポイント
内装の色を選ぶ際、注意したいポイントをまとめました。
- 客層に合わせて色を選ぶ
- 寒色を使いたいならバランスを考える
- 使う色は3色程度にする
- 希望を汲み取ってくれる業者を選ぶ
知っておくと色選びでの失敗を回避できるため、確認しておきましょう。
客層に合わせて色を選ぶ
店舗の内装において、つい自分の好みで色を選びたくなります。
しかし、それではお店の成功にはつながりません。
実際にお店を利用するのはお客様であり、お客様が求めるイメージや印象を考慮した色選びが必要となります。
例えば「家族でまったりできる飲食店」を目指す場合、落ち着いた雰囲気や温かみのある雰囲気を演出する配色が適しています。
具体的には、赤や黄色・オレンジなどの暖色がおすすめです。
お店の内装の色選びはオーナーの感性だけでなく、客層や店舗のコンセプトに応じた色を選びましょう。
お客様にとって居心地の良い空間を演出できれば、リピート率アップにもつながります。
寒色を使いたいならバランスを考える
青や緑・紫などの寒色は、暖色である赤や黄色に比べると、食欲を抑制する効果があるとされています。
そのため寒色は飲食店の内装にはあまり使われませんが、絶対にNGという訳ではありません。
例えば、あえて水色を使って爽やかさを強調するカフェも存在します。
飲食店では珍しい色だからこそ、内装に使われていると印象に残ります。差別化にもなります。
ただし、「全体的に青色」といったケースでは食欲減退につながるため注意が必要です。
寒色を使いたいときは他の色とのバランスを取り、素材の質感・配置などにもこだわりましょう。
寒色を取り入れたいなら、特に業者と綿密に打ち合わせする必要があると言えます。
使う色は3色程度にする
内装に使う色は3色以内にすることで、統一感がありつつ単調過ぎない内装に仕上がります。
例えば、木目調の茶色やグレー・白などを組み合わせると、落ち着いた雰囲気の内装になります。
一方で多くの色を使うとインパクトは強くなります。しかし、お客様に落ち着いて過ごしてもらうことが難しくなります。
回転率をアップしたい飲食店には良いかもしれません。しかし、ゆっくりと食事してほしいなら使う色を絞りましょう。
内装に使う色を選ぶ際には店舗の雰囲気やコンセプトを考慮し、シンプルで統一感のある色の組み合わせを心がけるようにしましょう。
希望を汲み取ってくれる業者を選ぶ
飲食店の内装について、
- 「すでにイメージが頭の中にある」
- 「まだどんな感じにするか決まっていない」
という方もいるでしょう。
どちらにしても理想の店舗デザインを実現するためには、業者選びが重要です。
店舗オーナーの希望をしっかり汲み取ってくれる業者なら、イメージに合う色などを提案してくれるでしょう。
例えば、オーナーが「おしゃれで明るい雰囲気の店舗にしたい」と希望している場合、「イメージを汲み取ってくれる」「お客様の嗜好やニーズに合わせた提案をしてくれる」業者なら、店舗の内装も満足いくものとなるでしょう。
業者はこれから一緒に店舗を作り上げていくパートナーです。何度も話し合うことになります。
契約する前に、オーナーが望むイメージを汲み取り、細かい部分まで相談に乗ってくれる業者かどうかをしっかり見極めましょう。
まとめ
内装の色選びは、飲食店を開業する上で大切なポイントです。
色の選び方や使い方によって、お店の雰囲気や印象が大きく変わります。お客様に与える印象や居心地の良さにも影響します。
お店のコンセプトや客層に合わせた色を選ぶためにも、細部まで相談に乗ってくれる業者に依頼することも重要です。
この記事が、内装の色選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
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