店舗照明がお店の印象を決める!
店舗照明は、お店の雰囲気を決める重要な要素です。
考え抜かれた店舗照明は、商品の美しさを引き出したり、購買意欲を高めたりします。
しかし、初めて店舗を作る人にとっては、照明の種類や選び方が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、店舗照明の種類や選び方のコツについて分かりやすく解説します。
目次
照明の種類
店舗照明の種類は大きく分けて2つです。
- 機能照明:デザインよりも照らすことが目的
- 意匠照明:照明器具自体のデザイン性が高く、内装に合わせて使う
より細かい事を考えると「機能照明」「意匠照明」の中にもまた種類があるので、まずは基本を確認していきましょう。
機能照明
機能照明は照らすことを目的にしています。光の角度や強さなどを光工学を用いて作られた機能性の高い照明器具です。
天井や壁などに設置されるケースが多く、照明器具自体の存在感はあまりありません。
代表的な種類には「ダウンライト」「スポットライト」「間接照明」があります。
それぞれの特徴を知り、ぜひ機能照明について理解を深めてください。
ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込まれた照明器具で、下面を照らします。
主に室内の照明として使用され、天井から直接光が降り注ぎ、周囲を明るく照らします。
天井に埋め込まれるためスッキリ見え、空間を広く感じさせるという効果もあります。
シンプルかつスッキリした見た目の空間にできます。その為、どんな業種のお店にも合わせやすいのがメリットです。
ただし、ダウンライトは天井に穴を開けて配線するため、後から場所を変えたり、増やしたりすることができません。
デザイン設計事務所など専門家としっかり相談して、照明計画を立てましょう。
スポットライト
スポットライトは一点を強く照らすため、特定の場所や物を強調したいときにおすすめです。
「美術館・舞台や映画の撮影などで使われるライト」と聞けばピンと来るのではないでしょうか。
店舗の照明としてもよく使用されています。特定の商品やアート作品・ショーケースなどを目立たせるために利用されます。
間接照明
間接照明は壁や天井などに光を反射させ、柔らかく拡散した光を放ちます。
光源自体は直接目に入らず、穏やかな光で照らしてくれます。リラックス感・オシャレさ・高級感を演出できます。
店舗では落ち着いた雰囲気を演出したい場合や、壁や天井を美しく照らしたい場合に使用します。
間接照明は明るさ・色・光の向きによって印象が大きく変わるため、できるだけ複数のプランを比較検討しましょう。
意匠照明
意匠照明は見た目のデザイン性が高く、照らすことよりも器具自体のデザイン性を内装のデザインに合わせて使う器具です。
中には光を綺麗に拡散することを考えた器具もあります。しかし、ほとんどが見た目(デザイン性)を重視して作られています。
意匠照明で代表的なものはシャンデリアですが、他にも「ペンダント照明」「ブラケット照明」「スタンド照明」があります。
それぞれどのような特徴を持つか、見ていきましょう。
ペンダント照明
ペンダント照明とは、天井から吊るすタイプの照明器具です。
器具自体のデザイン性が高く、インテリアのアクセントとして使われるケースが多いです。
ペンダント照明は他の照明よりも低い場所に位置します。その為、器具周辺をふんわり光らせるのに適しています。また、最近では裸電球の様な見せる電球を用いて温かみを演出するデザインが増えています。しかし、このタイプの器具は輝度が高く、目に刺さるようなまぶしい光になりやすいです。そのため、調光機をつける様にしましょう。
ブラケット照明
ブラケット照明とは壁面に取り付ける照明器具です。
壁や柱を照らし、雰囲気のある空間を演出します。
例えばブラケット照明の近くにお花や絵画を飾る事が考えられます。ディスプレイをただ置くだけの内装よりもグッと魅力的に見えます。
他の照明と比べて光量は少なめで、主に補助照明として使われます。
スタンド照明
スタンド照明とは、床やテーブルに置ける照明器具です。
「スタンドライト」「フロアライト」とも呼ばれます。
スタンド照明は電源コードを利用しているため取り外しが簡単。
店舗ロビーやソファの後ろなど、電源がある場所ならどこでも利用できます。
光の高さを変えて演出することに向いています。ペンダント照明と同様に機能性照明と一緒に使われています。
店舗照明を選ぶポイント
店舗照明は、商品やサービスの魅力を引き出す重要な役割を担っています。
適切な照明計画を行うと、店舗の雰囲気や印象を演出し、お客様の購買意欲を高めます。
ここでは店舗照明を選ぶ際に知っておきたいポイントについて解説します。
照明器具を使い分けて配置計画をする
それぞれの場所に合った照明器具を使い分け、効果的な配置計画を立てましょう。
商品を陳列する場所や見せ場となる場所には、商品を引き立たせるためのスポットライトやダウンライトが向いています。
テーブルやソファ近くでは、リラックスできる雰囲気を出すための間接照明がおすすめです。ただし、テーブル上の必要な照度を確保するための機能照明も同時に設置しましょう。
例えば美容室ならセット面の頭上や顔前を照らす光も不可欠です。
店舗内の通路やエントランスではフロアスタンドやペンダントライトなどの照明器具を使い、広い範囲を均一に照らすと良いでしょう。
場所や目的に合わせて照明器具を選び、照明の効果を高めましょう。
光の陰影による効果や印象を想像して選ぶ
店舗照明は種類や設置場所によって、光の陰影による効果や印象が大きく変わります。
例えば、柔らかな光を演出したい場合、和紙などの光を柔らかく拡散する素材が効果的です。
商品の色や素材を鮮明に表現したい場合は、明るい照明が適しています。
照明の明るさは「ルクス(lx)」で表され、ルクスの数値が高いほど明るさが強くなります。
また、照明器具の色温度も重要です。
色温度は光の色味を表す指標で、単位は「ケルビン(K)」で表されます。
ケルビンの数値が高いと青白い光に近くなり、数値が低いとオレンジ色に近くなります。
食材を引き立てるのは「電球色」と言われているので、迷ったらこちらを選ぶとよいでしょう。
光の陰影による効果や印象を想像して選び、店舗全体の雰囲気を理想に近づけましょう。
機能照明と意匠照明のバランスを考える
意匠照明は店舗のブランディングや雰囲気作りに役立ちます。
店舗のコンセプトやデザインに合わせたデザイン性の高い照明器具を配置すると、お客様の心を掴みやすくなります。
ただし、演出だけに偏りすぎないように注意しましょう。
例えば商品の陳列スペースやレジ周りが暗くて、商品やお財布の中がよく見えないとお客様にストレスを与えるかもしれません。
明るさや視認性が求められる場所には機能照明を配置するなど、意匠照明とのバランスを取りながらデザインしましょう。
まとめ
店舗照明の種類や選び方は、初めて店舗を作る方にとっては難しいものかもしれません。
照明器具の種類や配置によってお店の魅力を最大限に引き出します。しかし、逆効果になってしまうこともあります。
この記事で紹介した店舗照明の種類や選び方のコツを参考にして、自分のお店に合った照明計画を立ててみましょう。
ただし、お一人で考えるのではなく、専門家に相談することをおすすめします。
デザイン設計事務所やコーディネーターとじっくり話し合い、素敵なお店を作り上げましょう。
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